「健康自慢」のみなさんが、日頃から取り組んでいる健康法や健康づくりの秘訣などを、ご自身の体験をもとに、ご紹介いたします。
独自のユニークなものから簡単に実践できる健康法まで、さっそくみなさんも始めてみてはいかがでしょうか?
みなさんの健康づくりのヒントになれば幸いです。
- ※令和5年8月1日〜9月29日に募集したものの中から、受賞作品を掲載しています。
- ※取組による効果は、個人の感想です。
- ※年齢や記載内容は応募時のものです。
〔最優秀賞〕
気ままに健康に
那須烏山市 海士 タマ 様(88歳)
私は、今年八十八歳になりました。夫は九十六歳ですが、自分の事はどうにか自分でこなし、週一回リハビリに行っております。二人とも免許は返納しましたので、娘の運転で用事は済ませております。
私の日常生活は、二キロくらいの散歩を毎日、無理なく、出来るだけですが、約八割くらいは叶えられております。これは、季節を感じられ、気分転換になり心の清涼剤です。
食事は、娘がバランスを考えて少量ずつ多品目を銘々に盛ってくれるので、残さず食べれば大丈夫です。血液検査も正常値です。
庭隅に小さな菜園があるので、簡単に作れる野菜や花を育てて試行錯誤を面白がってみたり、観察していると植物に教えられることもあり楽しみです。雨の日などは、以前、縫製業だった時の残布が色々あるので、その生地に適した何かを作ろうと、昔習った洋裁を応用してミシンで縫って、身近の方にご笑納いただいて喜ばれております。
また、週一回は、市の健康福祉課で行うみんなで交流の場「より合いクラブ」に参加し、ラジオ体操や軽体操、頭の体操などをやり、保健師やボランティアさんからは為になるお話を聞き、休み時間には仲間とおしゃべりをして楽しいひとときを過ごしています。保健師さんからは、ミシンで縫ったり色々していると認知症から遠ざけられると言われました。
そして用心のために、毎年人間ドックは受けております。たまたま何かの本で読んだので、今年は脳ドックを受けてみようと思い、主治医にも伺いまして受診しました。結果は年相応ということでした。
七年前に不覚にも大腿骨を骨折し、手術・入院の憂き目に遭いましたが、病気で入院は今までに一度もありません。身体の健康とともに心の健康も大切だと思います。何事も無理はせず気が向いたら気ままにが私流なのです。
〔優秀賞〕
私の健康づくり(筋肉つけ、ナンプレ、人間ドック)
市貝町 永嶋 静江 様(89歳)
私は89歳。16年前夫に、11年前には母に先立たれ、息子夫婦とは別居の一人暮らしである。寝たきりにならないように元気を願って、健康づくり、次の三点に取り組んでいる。
一点目は、筋肉をつけることである。ある紙上データによると、筋肉量の多い人ほど心臓や呼吸器病の死亡率は低いとのこと。どうやって筋肉をつけたらよいか、読んだり、聞いたりの結果、動くことの大切さを知った。まず、朝早く野菜畑を一回り、次に朝食の準備や後片付け、そして疲労にならない程度の野菜作りをしている。また筋肉つきを助けるのが海藻類や野菜類、大豆類とのこと。これらをバランスよく食べ、肉も週3回を目安に食べるようにしている。また、太ももトレ(足を軽く広げ、椅子に浅く腰掛け、素早く立ち座る)を朝夕10回する。始めて2年になる今、脛やももが太くなった感じ。一度も転倒したことなく、寝込んだりしたことのない日々である。動いて筋肉トレのためかなと感じている。
二点目は、ナンプレを解くことである。下野新聞紙上、毎週土曜日の問題を切り取り解く。5年前、No.1から始めて今回がNo.262、楽しいものである。食事も忘れて執念し、難問は一日中取り組み、正解は嬉しい。自慢だがNo.262 まで全問正解。脳機能活性に大きな効果であろう。会計簿や買い物の計算も暗算で容易であり、注意して町内をバイク運転。自分の用事は自分で済ませている。認知予防には最高に楽しい趣味の一つである。是非、おすすめしたい。
三点目は、人間ドック健診である。毎年の健診は異常なしに安心。今年はびっくり。腫瘍マーカー数値が高く、すぐに精密検査とのこと。結果は大事に至らず、3ヶ月の血液検査で容態を見るとのこと、一安心した。如何に専門医療の早期、定期健診が大切かを強感した。
今後は、自分の健康管理を大切に、もしやあの世からの迎えが来ても「まだまだ、この元気」と断りできるように健康づくり、健診を怠らず、身を守り、健康長寿に頑張りたい。
〔佳作〕
歩行プールでの練習
栃木市 早乙女 のり子 様(76歳)
年齢75歳。フレイルの言葉通り体の色々な部分に障害が起きている状態です。4年前に腰、2年前には頭の中と大きな手術をしました。老体でするより少しでも若い方が治りも良いのではないかと、自分の考えで行いました。しかし、術後の腰の痛みは強く、休み休み歩く状態でした。誰の世話にもならず、迷惑をかけず毎日を送りたいと思い、歩く練習を続けました。また、術前に足のしびれは取れないと言われ、腰の痛み、足のしびれの毎日でした。足のしびれは、かかと周りの痛みで、じゃり道を歩いているようで片足では立つことも出来ません。
近くに歩行プールの施設ができ、休み休み散歩するより、浮力の手伝いの中で歩く方がよく歩く練習ができると思い通い始めました。歩行プールの休館日以外は毎日通いました。今まで足裏がつけず、足の小指の方を立てての歩きでしたが、ピタピタと足裏をつけて歩く練習、さらにつま先立ち、かかと立ちとポールにつかまっての練習、横歩きを続けました。すると半年後には手摺にもつかまらず、まっすぐ歩けるようになりました。また、畳のへりで転びそうだったのも全くなくなり、歩行プールでの練習の成果かなと思っています。天気や気圧の関係で、腰や足に痛みが走ることもありますが、歩行プールでの歩きで治まることもありました。自然と無理のないプールでの歩きの練習で、休み休み道路を歩いていた私にとって、15分くらいの休まずの歩きは嬉しさでいっぱいです。
突然飛び込んで行った歩行プールでの練習で、だんだん成果が表れ、家に閉じこもらず、行動を起こすこともこの年齢には必要かと思いました。主人や子供たちに心配をかけず、これからの人生、少しずつでも送ることが出来るかと思い、歩行プールでの練習は本当に良かったと思います。
〔特別賞〕
健康な体を作るのは自分
さくら市 大場 文彦 様(90歳)
速足で歩いている私を見た人に「失礼ですがお年はおいくつですか」と聞かれて、「90歳です」と応えると「とても90歳には見えませんよ、まだ70歳代ですよ」とお世辞を云われる。実年齢よりは若く見えるらしい。普段の立ち居振る舞いから90歳には見えないのかもしれない。高齢者であっても、日常生活をするうえで運動は若さを保つ秘訣だと自認している。
①運動について 数年前ある健康に関する講演を聞いた。人は筋肉を動かすことによって、筋肉から活性酸素を分解するSODが分泌されて、健康維持・病気の予防に役立つというお話だった。運動が健康によいことを納得した。30年以上前から続けているラジオ体操は今も欠かしたことがない。午前6時30分に近くの公民館広場へ行ってラジオの電源を入れ、数人の参加者が集まるのを待つ。体操は10分間で終わる。その後、近くの公園で1週300mの歩行コースを3周する。コースには高さ1mほどのパイプガードレールがあって、それを握って腕の屈伸運動を20回。上腕・肩周りの筋肉運動にとてもよい。歩行タイムは5~6年前までは100mを1分だったのが近頃は1分20秒に落ちた。
また、最近始めたのが頭の体操。歩きながら、2音3音4音5音の単語を逆さまに発音するもの。単語は思いついたもの何でも構わない。例えば、2音なら「ヤマ」「カワ」、3音では「ヘイワ」「サクラ」、4音は「アメリカ」「イギリス」、5音は「ウツノミヤ」など長いので逆さまがなかなか出てこない。5音はあまりやらない。声を出すので声帯の運動にもなる。周回コースには誰もいないのでマイペースでやれる。
②食べ物について 健康維持に食べ物は大切な要素である。体を構成している蛋白質、脂質、炭水化物の三要素とミネラル、ビタミンの五大栄養素をバランスよく摂取するようにしている。さらに、1日約2Lの水を飲んでいることも、健康づくりの一助になっているのではないかと思う。
一人ひとりが健康であれば、国の保険財政に寄与できるし、本人にとっても活動的に社会貢献ができると思う。