健康づくり体験談

健康づくり体験談

「健康自慢」のみなさんが、日頃から取り組んでいる健康法や健康づくりの秘訣などを、ご自身の体験をもとに、ご紹介いたします。
独自のユニークなものから簡単に実践できる健康法まで、さっそくみなさんも始めてみてはいかがでしょうか?
みなさんの健康づくりのヒントになれば幸いです。
(これらの「健康づくり体験談」は、平成30年8月1日〜9月28日に募集したものの中から、ご紹介いたしております。)
※取組による効果は、個人の感想です。
〔最優秀賞〕暮らし部門
足るを知り 日々笑顔と感謝の気持で 那須塩原市 澁江 シヅヱ様(94歳)
大正12年10月生まれの私は、年齢満95歳、共に76歳になる長女夫婦との3人暮らしです。毎年受ける市の健康検診結果はオールAで、特に悪いところもないので薬やサプリは一切飲んでいません。健康であることに感謝しながら、5人の子供達夫婦、15人の孫達、24人のひ孫達の成長と活躍を楽しみに、日々を楽しく暮らしています。
さて、私が心掛けていることは、規則正しい生活習慣即ち早寝早起き、快食快眠快便の続行です。三度の食事は腹7分目としてきちんと摂り、間食はしないこと。ご飯は50〜80回よく噛んでいただきます。食事に時間が掛かるので、外食は殆んどしません。
冬季は好きな編物と手芸に興じますが、春から秋にかけては、早起きして畑で野菜作りや花育てに精を出します。毎回10種類近くの採れたて新鮮野菜を中心に、肉と魚を交互に摂取すると、体の隅々に迄きれいな血が行き渡る気がします。沢山採れる野菜を友達にお裾分けして喜ばれると、これまた嬉しくなるものです。草むしりもこの上なく面白く楽しい作業で、きれいになるのが気持良く時の経つのも忘れて畑や屋敷、道路を繰り返し掃除しています。飽きることはまずありません。昼食後ひと息ついたら新聞を隅々まで読み、その後は夕食まで好きな読書。難しい字は辞書を引き、広告の裏に何度も書いて覚えます。主に歴史物が好きで、今年はこれまでに140冊読みました。TVは最近観たい番組が少なくなり、ニュースと相撲、特番以外はあまり観ません。
地域社会とのつながりも大切なので、家族で自治会の活動や老人会に参加しています。毎月1回の誕生会、月2回の生き甲斐サロン、その他様々な行事があって結構忙しいです。目下の楽しみは毎週金曜日午前公民館での百歳体操に参加すること。先日はメンバーで唯一人皆勤賞を頂き、励みになりました。また3ヶ月毎の体力測定では、全項目で筋力アップしている!!と担当者に驚ろかれ、自分でもびっくりです。『継続は力なり』を実感しています。
我欲を捨てて満ち足るを知り、常に笑顔と感謝の気持ちを忘れずに、明るく前向きに生きることが私の健康法と思っています。
Dr.前原のワンポイントチェック!
今回の投稿者の中でも94歳と最も高齢の方が、素晴らしい内容で最優秀賞となられました。「我欲を捨てて満ち足るを知り」と聖者のような心構えに感動いたしました。
〔優秀賞〕運動部門
ラジオ体操と出合う 真岡市 浅野 恭子様(76歳)
“健康づくり”と言えば募集テーマ全てに関係することと思いますが、あえて運動を取り上げます。フルタイムで駆け抜けた四十有余年、運動には縁のない仕事を続けてきましたので、これからは健康第一と思い運動を始めることに、また自身の足りないコミニュティはどうするか、試行錯誤の末運動は一人で出来るウォーキングから、また生きがいづくりのため市で企画する「婦人会、女性学級、健康教室、歴史教室、古典教室、料理教室」あらゆる行事に参加、でも何かもう一つもの足りない、で県のシルバー大学校に入学、2年間健康や福祉を学び、仲間づくりが出来たことは最高の喜びでした。
この間両親の介護が同時進行で始まり、両親を介護する時間、自分の時間をいかに確保するかが最高の課題でしたが、家族の協力を得ながら仲間に支えられ、介護サービスを活用出来たことは大変助かりました。10年余りの介護も終り、もぬけの殻となった状態の時「これではいけない、若い世代に経済的、精神的な負担はかけられない。」と一念発起して再度運動に挑戦することに、ちょうどその時出合ったのが地域で行なっている「ラジオ体操」でした。
一人でも参加できることに魅力を感じ即参加することに、近くの広場で地域の指導者のもと毎朝9時から10分間、継続は何にも勝る力です。毎日二十数人の高齢者(のみではありません)が集まって実施されています。雨にも、風にも、雪の降る日にも負けず、指導者が頑張って下さっていますので、参加者も負けじとほとんどの方が毎日参加しています。
体操の後の10分程の「おしゃべりタイム」がまた楽しい。貴重な情報交換の場となっています。この企画、実行は高齢者にとって大変ありがたく助かっています。今まで朝の家事等はダラダラと行なってきましたが、9時の時間に合わせて手際良く片づけて参加する。この規則正しい生活リズムこそ毎日の体操によって得られた二つ目の健康効果と思います。
この外週2回のグランドゴルフ、アクアストレッチ、週1のストレッチ健康教室、月一度はトレッキングに参加、四半期に一度のウォーキングを兼ねた神社仏閣めぐり(これが今の私にとって最高のごほうび、)このために健康維持が第一の目標となります。
この健康的と思われる生活(少なくとも自分ではそう信じています。)を運動を通して仲間をつくり、生きがいとなり家族と共に正しい食生活習慣を続けていけたら最高に幸せ。これからはいかに健康寿命を伸ばし、教育(今日行くところがある)と教養(今日用事がある)[これはテレビで見た受け売り]をまだまだ身につけたいと願いながら、ボールと共に走って、いい汗をかいている自分がいます。
Dr.前原のワンポイントチェック!
若い世代に負担は掛けられないとラジオ体操を継続。さらにグランドゴルフやストレッチをされ、健康寿命を延ばしていられます。今後もいい汗をかいて下さい。
〔優秀賞〕暮らし部門
私の生きがいづくり 宇都宮市 小林 丈男様(88歳)
私は、今年8月で、米寿を迎えることができました。家族4人と共に、元気な日々を送っています。
健康長寿をここまで延ばすことができたのは何か。私は3つのことが考えられると思います。
第一は、かかりつけの医者をもつこと。
持病の高血圧、高脂血症、前立腺肥大、前立腺ガン(完治)、白内障予備軍、腰痛、ひざ痛などで、内科は月に一度、眼科は年3回ガンセンター年2回、脳外科年2回など検診を受けています。先生方に何でも相談でき、自己の健康に自信が持てることは、大変よいことと思います。
第二は、食事について。
私の日常の食事は、一般の方と全く変わらないと思います。暴飲暴食をさけ、水分を多めにとるようにしています。但し朝食には、コップ1杯の牛乳に、きな粉大さじ3杯と蜂みつを加え、レンジであたため、毎朝欠かさず飲用してます。午後には、コーヒーに牛乳を加えて、あたためて常飲してます。
第三は、教育(今日行く)
外出することが、きわめて大切なことと考えます。毎日は大変ですが、せめて週に三・四回は出かけるように心がけています。ただ単に散歩に行くのもよいですが、週や月ごとに計画を立てるのも、頭を使うのでよいのではないでしょうか。市民公開講座や市民大学、宇都宮大学の公開講座、文化会館、総合文化センター、図書館などの催事の内容を調べ、関心を持つのも一つの手段と思われます。いろいろな催事の情報を集め、自分の希望に合った催事をまとめ、手帳やノートに記入します。カレンダーを利用するのもよいでしょう。私は1年間の行事が月毎に書き込める手帳を、いつも自分の机の上に置いて、行事名、開始時間、場所などを記入しています。
行事の情報は、宇都宮市の「広報うつのみや」・栃木県の、「県民だより」、新聞などから集めています。
年を重ねても、健康長寿を願い「自分の力」をもって日々努力する生活習慣を続けて行けるよう、これからも努力を続けたいと思います。
Dr.前原のワンポイントチェック!
かかりつけの医者をもつことを第一にあげていらっしゃいます。気楽に話せるかかりつけ医が一番です。さらに食事に気をつけ行動力を発揮して下さい。
〔優秀賞〕生きがい部門
ボランティア活動が私の生きがい 塩谷町 小野崎 千鶴子様(80歳)
退職して20年になります。現役時代は地域との関わりが薄かったので地域の人達との交流を深め何が役に立ちたいと考えました。
平成16年に区の初代女性副区長に推せんされ、その時に地域の防犯パトロール隊を立ち上げ、児童が安全に登下校できる環境づくりに取組み地域ぐるみで協力しています。
数年前からは町社会福祉協議会からの要請で高齢者の見守りサポーターに合流し微力ながら協力しています。
5年前から地区コミニュテイセンターのボランティア部に登録し、毎月第一日曜日に男性は周辺の草刈り、女性は草取りや花壇の手入れを実施しています。緑地内の老朽化した危険な遊具が撤去され公園らしくなりました。
最近では若いママが幼児を連れてきて遊ばせたり、休日には子供たちが遊びに来て公園内に元気な声が響きます。ボランティア活動によって子供たちに安心、安全な場を提供することが出来たことに大きな喜びを感じています。
交通安全県民総ぐるみ期間中は防犯パトロールを兼ねて朝の登校時間に交差点に立っています。登校班が元気にあいさつしてくれたり、スクールバスが何台か通過する時に車内から手を振ってくれたり、信号待ちの車から笑顔であいさつしてくれる等感動の一コマ。
9年前から月1回、小学校での読み聞かせ、中学校でのブックトークを授業時間前に15分間実施し学年により反応の違いを感じています。そしてパワーをもらっています。
昨年から町の介護予防教室のスタッフボランティアを依頼されて週1回、25名の利用者さんと一緒に誰が生徒か先生かの存在で楽しんでいます。
今年になってからは下野新聞の読者登壇への投稿に関心が高まり、文字数制限に自己表現すること、誤字のないように手元に辞書を置いての確認等80才からの手習いです。
掲載されると意外な人から電話で感想が寄せられ、反響に驚き、生きがいが増えました。
脳トレのために新聞や雑誌等のクロスワードパズルに挑戦中です。朝一番、頭のさえている時に頭の体操をしています。
毎日、友人と40分ウォーキングでいい汗をかき、シャワーを浴びて一日の生活がスタートします。現在、健康に恵まれていることでボランティア活動が継続できることに感謝です。一日でも長く自立した生活が送れるよう努力したいと思います。
天涯孤独の独居老人の私にとって地域の人達との交流の絆が最高の「財産」です。
Dr.前原のワンポイントチェック!
高齢になると人と人のつながりが少なくなり孤立化しがちです。ボランティア活動が生きがい、とされることは素晴らしいことです。認知症になっている余裕もありません。
〔佳作〕運動部門
水中歩行をおすすめします さくら市 佐藤 育子様(79歳)
私は79才。手術歴6回、その内、足の手術が4回(人工関節の挿入、交換など、3回、大腿骨骨折の手術が1回)あります。
最終の大腿骨骨折の時は回復も遅く、なかなか思うように歩けませんでした。
リハビリ中に難病の重症筋無力症と言う病気も発症して、思うようにリハビリも出来なくなりました。車椅子の生活になってしまうと家族も私も思いました。
私も入院生活が苦しくなり家に帰りたく、心まで病んでしまいそうでした。
ケアマネージャーさんと相談し、歩行器(外用、内用)の借用などの手続きを済せ、家に帰って来ました。
家に帰ると気分的に良くなり、リハビリをして歩けるようになりたい意欲が湧きました。主人と相談して、水中歩行を選びました。宇都宮市河内総合運動公園のプールに、行くことに決めました。
水中を主人に手を引いてもらい最初は25mプールを2回~3回と歩き、だんだんに、回数を増し、2年半たった今では、13回に回数が増えました。
あまり回数を増しても、プールから出た時、疲れが出て、何も出来なくなるのでこれ以上は増しません。
難病を持っている私には、13回が適量です。
みなさん水中歩行をしてみませんか?いいですよ!
2年半過ぎた私は、みんなからずいぶん歩けるようになったね!と言われるようになりました。
今では歩行器を忘れて歩いてしまう時もあります。
自分に合ったリハビリを見つけ、早い内から運動する事で健康年齢を上げることが出来ます。やってみませんか?水中歩行を!
無理なく健康になれますよ!
(参考に介護支援2級が1級に下がりました。)以上。
〔佳作〕運動部門
わたしの健康法 さくら市 薄井 節子様(81歳)
わたしは今、81歳です。腰痛や膝痛もなく、週1回テニスクラブの皆さんとテニスをやったり、コーラスグループでコーラスを楽しんでおります。
わたしは、50歳頃から、高齢になった時腰痛、膝痛などで歩けなくならぬよう、しっかり体づくりをしておこうと考えておりました。そのために考えた事は、毎朝、しっかりラジオ体操を続けるという事でした。
わたしは公務員として働きながら、3人の子どもを育てました。毎朝の忙しい事、食事作り、食後の片付け、洗濯干し、戸締りなどしあわてて職場にふっ飛んで行きます。夕方、家に帰るや否や、夕食作り、子どもの世話、勉強みたり、寝せつけたり、寸分の暇もありませんでした。ふり返ってみたら、10年間、ゆっくり家でお茶飲みした事は一度もありませんでした。
こんな生活の中でも、長男が高校生になった頃から、お弁当作りの手を休めて、ラジオ体操をはじめました。どんなに寒くとも眠くとも頑張って続けてきました。それ以来、約50年間、ラジオ体操を続けています。
退職してからは、朝、ラジオ体操の時間の30分前から、寝床からぬけ出し、ベッドの脇の床で体ほぐしの体操をしています。関節をゆるめたり、各部位が楽に動くように曲げ伸ばし体操です。その後、テレビ体操をお姉さん先生としっかりやります。体が楽に動き出せるようになってから台所に入ります。
また、夕方は、夫と一緒に外で40分程運動します。内容は、先ず、テニスのラケット振り60回、テニスボール打ち100本、スクワット50回、ジャンプ300回、スロージョギング15分間やります。そのほか、週三回ウォーキング50分間と、こんな体力づくりをしています。
お蔭様で、今のところ、どこも痛い所もなく、現在月1回、血圧の薬をもらいにお医者に通っている情況です。
とにかく、元気で動けるので、芸術鑑賞に東京上野の森に行く事や、総合文化センター、那須野ヶ原ハーモニーホールに行く事を楽しみにしております。
健康づくりで、もう一つ大切にしている事は、毎日の食事です。
わたしは退職してすぐ、市の食生活改善推進員協議会に入会し、食生活の大切さを学び、市民に普及するために活動しています。食改で学んだ事もとても良かったと思っております。この間、永年会員賞を県食改でいただきました。
自家製の野菜を使って、毎日お料理を作り楽しんで食べております。面倒がらずにお料理作りを楽しめるのも、健康だからだと思います。夫と健康な生活を送れる事をとても幸せに思うこの頃です。
〔佳作〕運動部門
健康維持の秘訣 宇都宮市 小平 忠彦様(76歳)
数十年前から朝食は、バナナ1本と牛乳コップ1杯(きなこ入り)の食事を続けています。当初は物足りない感がありましたが、慣れてくると胃袋もそれが当然のように反応するのでしょう、体調はすこぶる快調です。
昼食・夕食は普通の食事量で、何にでも酢をかけることを習慣としています。従って体重はほとんど増減なく横バイの状態を保っています。これら食事にあたって重要な歯の管理により注意を払っています。これも数十年前からになりますが、就寝前に歯みがきを終えたあと歯茎用の歯みがきを指につけ、歯茎のマッサージを念入りに続けています。
この効果があるのでしよう、先日2本目の親知らずを抜いただけで「8030」へ向けチャレンジ中です。
半年に一度、歯石除去のため歯科医院で点検していただいていますが、そのつど歯茎についてしっかりしているとうれしい言葉をかけてもらい、この言葉がさらなる励みになっています。
最後に脳の活性化とボケ防止法についてです。現在、図書館で中学英語の復習と推理小説の読破に明け暮れています。とくに、推理小説における犯人とそのトリック探しには頭を使います。あれこれといろんな可能性を考え、想像をめぐらせていると頭が疲れてきますが、最後にすべてが自分の想像どおりになった場合などの満足感はひとしおです。
この満足感を求めて、無限にある推理小説に出会うべくせっせと図書館へ通う毎日をすごしており、今のところボケになるひまがありません。
これからも健康寿命を80にも90にものばしたいと、適度なお酒でがんばっていきたいと努力していくつもりです。
「自分の健康は、自分で守る。」健康維持の秘訣は、このひと言だと思います。
だれもが健康でいられることは、自分のため、家族のための喜びであるとともに、ひいては国の医療費削減にもつながる、さらに大きな喜びであると信じています。
〔佳作〕生きがい部門
ストレスフリーで元気溌剌 那須塩原市 根岸 範子様(76歳)
『良いことは真似でもよい』『良いこと直ぐに実行へ』は、中学時代の恩師の口癖でした。以来私は常に自分に出来ることは何か、今やるべきことは何かを考える癖が付きました。若い時「途上国で国造りに貢献したい若者募集中」というニュースを聞いて即決、青年海外協力隊に応募し、初代隊員の交代要員として東南アジアで青春の日々を燃焼させたのは懐かしい思い出です。
さて、教職を定年退職すると同時に、私は長年お世話になって来た地元に少しでも恩返しがしたいと思い、自治会福祉部に入って活動開始しました。その後高齢の母も誘って老人会にも加入し、今シニアライフを満喫中です。老人会会長さんは趣味に活動にと超多忙にも関わらず、いつも笑顔で率先して行事をこなしています。そのパワーの源をお聞きすると、「人の為に働き感謝されると嬉しいし、幸せを頂いて元気になる」とのことでした。
「人の役に立つ喜びは老化予防や長寿の秘訣でもある」という言葉の実証です。会員48人のわが老人会は4月の総会兼花見に始まり、四季折々行事満載です。公民館や道路清掃活動は定刻に出掛けるとほぼ終了の感じで、高齢になるとなぜか皆さん気が短いし仕事も早いのです。
今年嬉しかったことの一つは、皆で新しいダンスに挑戦したことです。7月の芸能発表会を目指して4月に企画を提案すると、即座に12名が参加してくれました。平均年齢79歳、最高齢者は90歳です。会員の姪ごさんの指導で毎週1回、ベサメムーチョのリズムに乗りいい汗を流しました。膝や腰が痛くて屈めないという人が居れば立ったままで、ツーステップが出来なければ歩いてよしとし、時間が来ても口々に「もう1回!」「もう1回!」です。7月上旬の発表会では白いシャツにチェックのベスト・黒ズボン、山高帽にサングラス、特大蝶ネクタイに赤や青のレイを首に巻き百均で揃えた費用は一人400円。
衣装を着けて舞台に出ると年も忘れ恥ずかしさも忘れて、浮き浮きと軽やかに踊ったのでした。地区代表として8月上旬県老人クラブ大会にも出場して宇都宮市文化会館のステージに立てた時には、皆『冥途の土産が出来た』と喜び合ったものです。
これはほんの一例ですが、私も老人会のお世話係やら老ク連の役員として微力ながら尽力し、仲間に尽くす幸せと喜びを感じて感謝の気持ちでいっぱいです。一人一人が誇りと生きがいを持って、ストレスフリーで元気溌剌、一日一日を大切に生きることが、私の、そして私達会員の健康づくりの源だと思っています。
〔佳作〕生きがい部門
人との交流で元気になれたボランティア 宇都宮市 花積 和子様(85歳)
「退職後は好きな趣味に熱を入れればよいでしょ?」と職場の若い人に云われ「私の趣味って何、ないよ」と心の中でつぶやいた。
小学校5年生で東京からの疎開で宇都宮への転居。女学校1年で宇都宮大空襲にあい家が焼失し、他人の家での生活。復員してきた父は結核で他界。残された母を中心に女ばかり6人の生活はきびしい毎日だった。
食べるために必死で働らき続けた中で趣味に生きるなんて考えた事もなかった。
生活にゆとりが出来、定年間近な休憩時間の会話に、定年後の生き方を真剣に考え出し、働きながら毎週日曜日、厚生省主催のシニアの勉強会に東京まで半年通った。定年後の生活への考え方を少し勉強できた。
そんな時、平成13年第1回宇都宮市のボランティア養成講座募集の記事が目にとまった。68才になってと思いながらも、何か人のお役にたてればと15回の勉強会に参加した。終了後その時の5人の女性とグループを作り宇都宮市民大学の企画、運営に挑戦している。
年齢、今までの生きてきた環境、考え方もいろいろの5人の中で私が一番の年長で時間も十分あるため、企画の資料集めを引き受けた。そのため図書館に通い、各種イベントに出向き、地区センターの講座にも参加しながら世の中の動きを勉強してきた。今までの職種と違う外の社会を知る事はとても新鮮で毎日が忙しく動いている。
集めた資料をもとに若い人達と検討し、企画した講座はいつも定員を越え、受講者に「ありがとう」の言葉をいただいている。
85才になった現在、元気でいられる理由がボランティアへの参加が考えられる。そのため自分なりに、今まで実践してきた事をまとめると、
  • ①家から外に出て、多くの人との交流の中でいろいろの考え方を受け入れる心のゆとりが出来、ストレスへの対処の仕方が出来るようになった。
  • ②外にでるため、健康でいなければと食事に気をつけ、市の健康教室に参加し学んだ事を家庭で無理なく実践している。生活の中で一日5000歩以上歩くよう努力する。
  • ③子供と同居していないので夫との関係もそれぞれ自立するよう話し合い助け合っている。
人の役にたちたいと云う思いで始めたボランティアでしたが、実は自分のため自分の生きがい、元気でいられる事に気づき、若い人たちに助けられながら、もう少し歩み続けていきたいと思っている。
〔佳作〕生きがい部門
ボランティアが紡ぐ絆、生き甲斐 那須塩原市 諏訪 スミ子様(91歳)
後期高齢真只中の私は現在91才!元気一杯です。
昭和20年、19才の時満州国(現中国)から屈辱の敗戦により引き揚げ、無一文から出発した生活も、気がつけば70年余が経っていました。今、ふと過去を振り返ると、59才で国鉄バス出札勤務を退職し、家庭に戻り、炊事洗濯と平凡な暮しに虚しさを覚え、自信さえ無くしかけていた時、それからの私の人生をも左右する様なボランティア活動にめぐり合う事が出来たのです。
それは毎年4月に行なわれる、那須塩原市(当時は西那須野町)主催の那須野が原史跡めぐりをきっかけに、博物館内学校支援ボランティア「石ぐら会」に入会する事が出来、現在に至っています。石ぐら会の活動は、明治18年当時を再現した博物館内の展示室での説明と、荒れた土地を開拓し、那須疎水開通迄の先人達の汗と涙の苦労を子供達に解ってもらう為に、主に小学3年、4年生を対象に説明をしております。その中で児童とのふれ合い、瞳を輝かせながら一生懸命に私の話に耳を傾ける児童達に心奪われ、どんどんボランティア活動へとのめり込んでいってしまいました。少々熱があっても博物館へ行き、皆さんや、児童達の笑顔にふれると元気を取り戻す程、楽しくて楽しくて仕方ありません。
20年前に大事な夫を亡くした時も、この博物館活動があったからこそ!悲しみを乗り越え、自分を見失なう事なく立ち直れたのだと言っても過言ではありません。私の部屋のカレンダーは真黒になる程予定で埋まり、博物館活動はもとより、更生保護女性会、公民館活動とお誘いを受けると未熟乍らも、一生懸命その時々に取り組み、この年(91才)の私を皆様方が心良く受け入れて下さる事に感謝して活動をしております。
この様なボランティア活動に明け暮れる私の夕食後の日程は、予定の詰ったスケジュール帳を見て、明日も又頑張ろう、そして皆さんと同じ目標に向って語り合う事の喜びが一日の疲れを忘れさせ、それが健康の源となり、大きな生き甲斐となっています。その陰には、家族、そして周囲の皆様方の理解があったからこそと!
私の生き甲斐は、ボランティア活動、これからも元気いっぱい!ボランティア活動を続けていきます。
博物館を始め、個々のボランティアが紡ぐ絆は、私の生き甲斐、そして命です。


Dr.前原のプロフィール
前原 操 先生 栃木県医師会副会長。栃木県後期高齢者医療運営懇談会委員。
「患者さん中心の医療」、「心の通った医療」を基本理念として、下都賀郡壬生町に「前原医院」を開業し、地域に密着した「かかりつけ医」として活躍する「在宅医療」のスペシャリスト。専門は内科、消化器科。

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